(1)発売中止の状況
・2022年12月発売日前日に出版社より回収が決定
・2022年12月下旬、本屋で売っているところもあったが、通販サイトでは販売中止
・メルカリで高値で転売する人も
・12月下旬、たまたま近所の本屋では棚積みしていて購入。
・2023年1月4日近所の本屋にはなくなっていた。。
(2)顛末をまとめた記事
ネトウヨを主人公に据えた“ヘイト本”は、なぜ自主回収されたのか - 清義明|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
読めない本をめぐって――樋口毅宏『中野正彦の昭和九十二年』の回収騒動|矢野利裕|note
社内から「ヘイト本」指摘→回収発表の『中野正彦の昭和九十二年』 版元社長が騒動謝罪「ガバナンスの甘さが要因」: J-CAST ニュース【全文表示】
樋口毅宏『中野正彦の昭和九十二年』書評 出版元が怖じ気づくほどの強烈な「反日」小説|佐藤厚志|note
幻の本になってしまうのか ヘイト本?回収騒動 『中野正彦の昭和九十二年』問題を考える | TABLO
(3)回収のきっかけを作った張本人
・出版社の声明に「別の社員が社内で知り得た情報について、個人の考えを当該書籍刊行前に自身のTwitterに公開したことで、社内外たくさんの方々よりご心配の声をいただきました。」とある。
・この別の社員のツイッターをネットで読んだが、この別の社員は小説の一部しか読まずに抗議していた。
(4)芸術に対するリスペクトがない!
・「あいちトリエンナーレ2019」で作品を観ていない人が展覧会中止を訴えた。
・東京オリンピック2020で小山田圭吾さんの音楽を聴いてもいないのに、昔の雑誌記事を理由に降板を訴えた。
・この2件と同じで、別の社員は一部しか読まず抗議するとは、芸術に対するリスペクトする姿勢が全くない!!
・芸術に対するリスペクトは人から教わるものではない。自ら感じるもの。だから知性がない人は一生理解できない!
(5)これはワタシの憶測
・TVドラマ「エルピス」のように回収事件の張本人って別にいる?
・この小説のどこかのセンテンスが気にいらなくて、握りつぶそうとした!
・別の社員はその手下の可能性!
・著作名で検索しても(2)の記事が出てないところも怪しい。。
(6)前振りが長かったですが、小説の感想。
・こんなディストピアにワタシたちは住んでいるってこと!
・ストーンローゼズ、グレート3、小沢健二の復活を予言した樋口さん、もしかしてこの中から予言が実現するかも。。
・前作「東京パパ友ラブストーリー」がポール・マッカートニーのファースト・アルバムだとすると、本作はルー・リードのメタル・マシーン・ミュージック!
※解説すると、狂人が作った芸術!芸術がわからない奴はすっこんでろ!今判った!メタル・マシーン・ミュージックとボアダムズは地続き!!
・民進党から希望党への流れはどの立場の人から見てもクレイジーだわ!
・50才でこんなパンク(ノイズミュージック?)な小説を書けるのはホントすごい!
・展開が中原昌也さんの小説に似ている。それがまたいい!
(7)知人の皆さま!興味があればお貸しします!クタバレ転売ヤー!
(8)願う!本屋での陳列!!
(9)最後に内田樹さんのコラムから引用を樋口さんと別の社員に!
「ディストピアを詳細に描くことでディストピアの到来を阻止する」のは、オーソン・ウェルズ「1984」以来の文学の骨法である。
※骨法 芸道などの急所となる心得。