●VARIATIONS/ヤン富田
(1)今から20年に作った曲を色んなバリエーションで小出しに、そして貯めてきた、そんな11曲をコンパイル。
(2)単純に寄せ集めCDではなく、さまざまな関係者のインタビューと自らの解説を一冊にまとめた本と、ライブDVDをワン・パッケージにした、多面的に楽しめる作品になっている。
(3)これがCDだけだったとしたら、楽しみも半減している。
(4)何故ならそれくらいの本とライブDVDには怨念が篭っている。
(5)ヤン富田の作品の中でも最も濃い作品。それは解説でも触れられている自らの病気が、そうさせたのかもしれない。
(6)やれる時にやる。やらなくていい時にはしない。だからドゥーピーズのセカンドをあきらめ、本作品に全力投球したのではないか?
(7)ちょっと値段が高かったから(定価約4千円)、下がるのを待って(購入価格約2500円)買ったのだけど、もっと早く買っておけば良かった。
(8)ヤン富田ビギナーはいきなりでびっくりするかもしれないけど、芸術というのは、ある意味クドさがないと伝わらないから、これぐらいでちょうどいいのかもしれない。
(9)ダレにも真似できない、ストイックな音楽活動から生まれたホントに奇跡的な作品。
(10)CCREという良く判らないとこから出てるけど、担当者よくやったとホント褒めてあげたい。