QSKVブログ

ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

ドSとドM(3)

●One Night Stand: Live at the Harlem Square Club 63/Sam Cooke(1963)

(1)ワタクシ何故か小学生時代のあだなが「クック」だったのだ。理由はわからない。そして中学生になってからは呼ばれなくなった。だからサム・クックはずっと気になる存在だった。なんとなく繋がりがあるような、そんな気が。。。

(2)そんな遠い親戚のようなサム・クックBAWDIESというバンドのヴォーカルの人がこのアルバムを強烈に勧めてたので、気になってお取り寄せ。

(3)そのリコメンドの内容が「サム・クックは白人向け観客と黒人向けと観客と歌い方を別けていたようだ。白人向けはソフトに、黒人向けはワイルドに。もちろんその黒人向けのライブがスゴイ!」えっそんな人いるんだ?

(4)そして聴いてみると、なるほど、なるほど、他のアルバムではお行儀よく、白人向けのソフィスティケイテッドなヴォーカルになっているが、このライブは黒人向けにかなり乱暴なヴォーカル・スタイルだ。例えていうならヤバ目なパンク・ソウルだ!もうちょっと踏み込んで言うとドSだ。

(5)だからこのアルバムはSEX PISTOLSのファーストのようなドSアルバムだ。もっともっとワイルドに!なんて叫びたくなる。えっ?ワタシはドMか?

(6)教えてくれたBAWDIESも御礼の意味で聴いてみた。このアルバムのサム・クックに影響されているのはわかるけど、単なるダミ声で終わっていた。根底のソウル(怨念?)が伝わらない、残念。90年代のイギリスのバンドのステアーズに似ているな、と思った。週刊文春近田春夫は60年代のGS風だと批評していた。

(7)蛇足ですが、ワタシが購入したのはBOXの「Man Who Invented Soul」。なんと96曲入ってamazonでは3700円。このライブも全曲入っています。オススメ。