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ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

孤独と戦う

●「SOMEWHERE」ソフィア・コッポラ監督(2010)

【1】
これまでソフィア・コッポラ監督の撮った映画作品はすべて観た。

(1)ヴァージン・スーサイズ(1999)
(2)ロスト・イン・トランスレーション(2003)
(3)マリー・アントワネット(2006)
(4)SOMEWHERE(2010)

最新作「SOMEWHERE」を観て、この監督のテーマが「どうやって孤独と戦うか?」ということだと、やっと気づいた。

(1)家に監禁されたティーン・エイジャーの孤独。
(2)家族と離れて日本で働く俳優、ダンナの出張についてきた妻の孤独
(3)違う国に嫁いだ妻の孤独
(4)バツイチ俳優の喧騒生活と孤独な生活、バツイチ俳優のコドモはバツイチ俳優もママも離れていった。この二人のホントのどうしようもない孤独。

【2】
想像するに、ソフィアちゃんは幼少時代、相当孤独だったんだなー。

「人間は生まれながらにして孤独で、死にゆく時も孤独である」

このどうしようもない真実を、「お前たちは、ちゃんと噛みしめて生きているのか?」と、ソフィアちゃんはどの作品においても叫んでいた。

【3】
で、「SOMEWHERE」ですが。40歳のオヤジにはかなりヤバイ。この映画の「So Lonely」さがわからない人は、そのままあっけらかんと明るい人生を送ってくださいな。仕事も家庭もプライベートも、どこにも集中できない男のジレンマ。この張り裂けそうな思いが痛い。次回作はもっと「So Lonely」?もうこれ位で勘弁して、逆方向にハッピーエンドにすることもアリ?ナシ?

ソフィア・コッポラの映画とポリスは何の関係もありません。。。