- 作者: 島田雅彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 単行本
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(1)島田氏には珍しく群像劇の話。(2)サントリー・ホールで行われるオペラ・コンサート。このコンサートに集まる人々が、この夜を境に変わっていく。(3)まるでロバート・アルトマンの遺作「今宵、フィッツジェラルド劇場で」の島田雅彦版。もしくはカエルの雨を境にそれぞれの転換期を迎える「マグノリア」の島田雅彦版のよう。本作も映画になったらいいのに。(4)島田氏の著作「僕は模造人間」のエピソードが出てきたり、辻仁成と中山美穂のプロポーズをからかったり、リップサーヴィスが多いね。(5)最近の島田氏の作品の中では軽めの話で、こういう軽さも好きだな。(6)ミュージックマガジン風に批評すると「もてない貧乏オタク男と足の太いクラッシック愛好家女子向けのファンタジー」