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ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

愛のない成功なんて意味がないんだ

Narcoposter1 ●ナルコ/トリスタン・オリエ&ジル・ルルーシュ監督(2008)

(1)この映画の主人公のように一時期すぐ寝ちゃう癖がワタシにもあった。ただしランチ・ビールの後という条件つきだけど。

(2)一番強烈な体験はトルコに行って、現地のガイドと一緒に行動してランチ・ビールして、落とし穴のトルコじゅうたん屋に連行された時の話。トルコじゅうたんをプレゼンされながら、寝てしまったのだ。約15分後ぐらい後にウトウト起きたら一面相当プレゼンされ続けた後という感じのじゅうたんが一面に並べられていて、何が起こっているのか一瞬理解できなかった。「こりゃヤバい!何か買わないと殺される!」と瞬時に思って、一番小さくて安そうなやつを買って逃げようとしたら、「小さいものは価値がないから高いものを買え!」と追い詰められたのだ。結局奥さんの強気な交渉術で何も買わずに済んだけど、寝ている間に何かあったのではと思いびくびくしていた。

(3)例え話が長くなってしまったけど、この主人公の「ナルコレプシー」という病気もそんな感じ。突然寝てしまって夢の世界と現実の世界と二つの世界をいったりきたりで、現実の世界では役立たず。

(4)この映画はアメリカン・コメディと違って、前半はコメディ・タッチ、後半は現実風刺、と展開が異なるフランス映画独自の展開。「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』 も前半現実的で後半エイリアンものと先行き読めない展開の映画だった。

(5)映画全体は「マルコヴィッチの穴」や「ヒューマン・ネイチュア」のような、設定自体は可笑しいけど、オチが現実風刺的でファンタジー感がないエンディング。

(6)主人公のギョーム・カネは「世界で不運で幸せな私」でも主演で3年前は大学生とか無難にこなしているのに、本作では中年太りの役を好演!この体型他人とは思えません!

(7)「愛のない成功なんて意味がないんだ!」というメッセージがジーンときました。