●メッセージ・ソング/ピチカートファイブ
娘がバレエ・デビューした。まだ5歳だからおぼつかないけど、本人が楽しいのであればそれで良いと思う。
そのバレエの付き添いをしていて一番驚いたのが、ピチカートファイブの「メッセージ・ソング」で踊る練習をしていた時だ。この曲は小西が奥さんと離婚して、離れ離れで暮らすことになった娘に向けて歌った曲だ。そんな悲しい背景がある曲を元気よく、楽しそうにコドモ達が踊っている。しかも自分の娘も踊っている。この構図にスゴい違和感を感じたのだ。
本番の舞台でもさらに驚いた。練習中は群舞(みんなで踊る)だったのに、本番では小さい女の子が一人で踊っていたからだ。最初は踊り自体がソロ向きじゃないなー、なんて引き気味で観ていたのだけど、もしかしてこの娘はお父さんと離れ離れに暮らしているのでは?と想像したら、前のめりなって、その踊りに異常に泣けてきた。この娘の踊りはお父さんに向けた「言葉のない手紙」だったのかも?いやそうに違いない!間違いない!絶対そうだよ!(以下号泣!)
モダンバレエの奥深さを感じた瞬間でした。