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ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

これからの音楽【2】

前回の続き。

(5)そもそも録音作品の商品としての価値が落ちているのもCDが売れない原因の一つだと思う。確かにレコード(モノラル)→レコード(ステレオ)→CD(ステレオ)→CD(バイノーラル。立体化!)の流れでも判るように、録音物としての進化がある時期までは続いていた。音質(クオリティ)が上がったり、ノイズが減ったり、90年代ぐらいまでは、作品の価値とは別に録音作品としての商品価値がCDにはあったと思う。その証拠に90年代ぐらいまでは最高なクオリティで音楽を聴くというステレオ・オタクが大勢いたではないか!今も居なくなった訳ではないと思うけど、増えているとは到底思えない。

(6)ステレオ・オタクは減っているかもしれないけどレコード会社は、どうしてSHM-CDやBlu-spec CDのような高音質といわれるディスクは何故新作には使わずに、リイシューのみに使っているのだろうか?何枚も同じタイトルの旧作CDを買わせるため?そんな疑問を持ってしまう人も多いのではないか?

(7)つまり高音質ディスクが新作に使われていないように、録音作品に芸術性、娯楽性、商品性と3要素あるとしたら、CDの商品性という価値が著しく低下していると思うのだ。提供側も高音質での提供をしたがらないし、購入者側もiPodやケイタイで音楽を聴く時代。作品の価値とは別の世界で、商品の価値としてはディスクとしての形の必要性も薄れている。音質もiPodなんて128kbpsのエンコードが一般的て、CD並みのクオリティが絶対に必要!という人は少ないのが現実ではないだろうか。そんな高音質よりも手軽さが優先される世の中になってしまったのだ。最近ではツタヤでレンタルしてiPodリッピングしておき、リビングではPCで聴いて、外出先ではiPodで聴くというのが一般的にな音楽鑑賞のスタイルになっているのではないか?

(8)そして、このやり方なら我が家の近くのツタヤでは、新作も旧作もアルバムを200円で借りることができるため、アルバム1枚200円で家でも外出先でも聴くことができる。CDを買ったら3,000円、音楽配信で買ったら2,000円。入手方法に関わらずPCで聴く分にはどれも同じクオリティ。どうしてこんな価格差が起きるのだろう?

■次に続く