(1)ゆらゆら帝国のホームページの解散コメントを読んで、その理由がストンと理解できた。
(2)「空洞です。」というアルバムがホントに素晴らしすぎるのだ。
(3)フィッシュマンズが「空中キャンプ」「ロング・シーズン」「宇宙・日本・世田谷」の3部作で徐々に独自の世界を濃く彩ったのに比べて、ゆらゆら帝国は「空洞です。」というアルバムで他には行くことができない世界に行ってしまったのだと思う。
(4)ライブが観れなかったのが非常に残念。以前書いた「空洞です。」について文章を再掲させてください。
◆空洞です。/ゆらゆら帝国
●「Happiness Is Warm Gun」というビートルズの曲がある。ウォーム・ガンとは射精した後の男性器のことって言うから、幸せってそういうことなのかって思った。
●「空洞です。」というタイトルの本作も同様のことが言いたいのかなって思った。
●雑誌ではトリップしてから現実に戻った感じを表現したって書いてあったけど、どちらにしてもその後の空虚の世界のことだ。
●正直言って、こんなに力を抜くことに全霊を注いでいる作品を聴いたことがない。
●冒頭のサックス・ソロしかり、シングル曲の「美しい」の歌詞しかり。全編に渡るトレモロ・ギターしかり。
●空虚であることを自賛しているのでなく、「空虚であることを楽しむ術をプレゼンしている。」
●フィッシュマンズ「空中キャンプ」と同じ位の強度だ。当然ながら目指す世界は違っているけど。