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ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

オープニング・ナイト/ジョン・カサヴェテス(1978)


(1)ちょっと長くて退屈するけど最後に救いがある!ふー、良かった。
(2)ジーナ・ローランズが住んでる部屋は理想だな。広すぎるぐらいの部屋が欲しい。
(3)楽屋待ちのファンが交通事故っていう展開はペドロ・アドロモバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」と同じ。これが元ネタだったのか!
(4)この映画で思い出すのはジーナ・ローランズの怪演!マジにイカレチャッテル。酔っ払い!×トリップ!×躁状態!って感じ。身近にいたら絶対逃げるな。
(5)カサヴェテスも主演で出演してるけど、かなりの伊達オトコですな。
(6)10年間のお蔵入りの理由も判る気がするね。狂ってるよ、この作品。

以下あらすじ&解説です。
舞台の名女優マートル(ローランズ)は演出家ヴィクター(ギャザラ)や俳優モーリス(カサヴェテス)ら気心知れた仲間たちと新作『二番目の女』に取り組んでいた。ある夜の公演後、群がるファンをかき分け進むマートルに抱きつく一人の少女。“アイ・ラヴ・ユー”を連呼しながら引き離された彼女は走り出すマートルの車を見送り、対向車に跳ねられ即死する。以来、マートルは精神に変調を来たし、酒の量も増え、死んだ少女の幻覚を見るようになる。舞台上では気紛れなアドリブが飛び出すが、これは幻と戦う彼女の切実な叫びの顕われだった。満身創痍の彼女はブロードウェイ初日の晩、遂に失踪してしまう。開演までに帰るという言葉を信じて待つスタッフ。やがて現れた彼女だったがしかし、完全な泥酔状態にあった……。まさに生来の演技者であるローランズの役者魂に驚嘆する他ない、演ずることは生きることに等しい困難を持つと納得させられる、力強いバック・ステージもの。完成の翌年、短縮版(110分)が作られるもカサヴェテスはその公開を拒否、'88年のニューヨーク映画祭までまともに米国内では上映されることはなかったという。なお、本作の劇中劇においてこのおしどり夫婦は唯一“夫婦役”としての共演を果たしている。