●「脳内ニューヨーク」チャーリー・カウフマン監督(2009)
(1)今まで脚本した作品よりもかなり難解な作品になっている。アメ人の批評でも2、3回観ないと判らないと書いてある。
(2)川勝氏もデヴィッド・リンチの「インランド・エンパイア」のようには楽しめなかったと告白している。
(3)リンチの作品は現実から夢世界にスイッチするヒントが隠されているが、本作は判りづらいからね。
(4)しかし、ズバリ指摘すると最初の奥さんがドイツに旅出た後は、もう全部夢世界のハズ。というか脳内余生状態!
(5)だって、誰がギャラが出たとしても17年間もいつ初日が始まるか判らない、舞台の準備に付き合う?訳ないよねー!
(6)そう考えると、辻褄がスゴく合う、キップ切りのオバサン家が毎回ボヤなのも、17年間以上もつきあう舞台俳優もスタッフも全部夢の世界なのだ。脳内余生としか思えない!
(7)ゴダールの「気狂いピエロ」のように散文詩の乱射が続き、集中して理解しようとするとかなり疲れる。調子の良い時にもう一度観たい。というか何回も観て楽しめるように作ったと監督はインタビューで答えてましたが、そもそも難解なクイズのような映画ということですね。。。。
(8)カウフマン脚本・監督、ホフマン主演なので、客席はまばらでオタクオヤジばっかりでした。
※参考カウフマン脚本作品
「アダプテーション」
「ヒューマン・ネイチャー」
「マルコビッチの穴」