QSKVブログ

ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

ジャン=ポール・ベルモンドのモノマネも悲しい程スベる。

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イカとクジラノア・バームバック監督(2005)

監督は「ライフ・アクアティック」をウェス・アンダーソンと共同脚本したノア・バームバックノア・バームバックは本作の兄ウォルトと同じ16歳で両親が離婚したので、本作はノア監督の自伝的物語だろう。◆お父さん役に自己投影して観てたらちょっと悲しくなってきた。●仕事の小説は評価されず、妻に逃げられ、コドモのデートを邪魔して、しかも映画を「ブルー・ベルベッド」変更させる!、そのうちコドモ達にも逃げられる。急病で倒れたときの「勝手にしやがれ」のジャン=ポール・ベルモンドドのモノマネも悲しい程にスベる!●改めて兄ウォルトの視点で脳内再生したら、ちょっと見方が変わった!●両親のわがままぶりに振り回され、彼女とも別れ、コンテンストではピンク・フロイド「Hey!You」を自作と偽り弾き語り、母との思い出に感傷的になりながらも父からの独立を決意する!●ちょっとだけ前向きな気持ちになるではないか!●イカがインテリで、クジラが俗物のこと?●ラストシーンのBGMルー・リード「ストリート・ハッスル」はマジ名曲!選曲が冴えてる!●観ていて感情が高ぶるようなカタルシスは感じないけど、人生は悲劇であり、喜劇であるということが判る!

イカあらすじデス。
1986年、ブルックリン。16歳の兄ウォルトと12歳の弟フランクの両親は共に作家。しかし父バーナードはかつては脚光を浴びたものの、現在は長くスランプが続いていた。一方の母ジョーンは『ニューヨーカー』誌での華々しいデビューを控えた新進作家。そんなある日、兄弟は両親から離婚することを告げられる。そして、兄弟は共同監護という形で父の家と母の家を行ったり来たりの生活が始まる。やがて、弟はストレスから学校で奇行を繰り返すようになり、冷静に受け止めていたかに思われた兄もまた学校で問題を引き起こしてしまう…。