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ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

東京で何してる?

○「東京で何してる?」豊田道倫

東京で何してる?

東京で何してる?

(1)自分は16才から26才までバンド活動をしていた。
(2)なんとなくバンドマンになろうかと漠然と思ってた。
(3)音楽の世界は芸術の世界とショービジネスの世界の両方を満たせるような、微妙な感覚を必要とする世界だということがだんだんわかってきて、演奏する側から、リスナー側へ、リスナー側から過去の遺跡発掘専門に、遺跡発掘も飽きて通勤やジョギングのBGMだけに。。。という変遷をたどってきた。
(4)この本の著者豊田さんはほぼ自分と同じ年。
(5)大阪から音楽をするために上京し、インディーズやメジャーのレーベルでCDをだし、カメラマンの女性と結婚し、子供も生まれ、離婚も経験する。
(6)この短編集の主人公にあてはまる経歴の人だ。
(7)本作を読むとわかるが、実話と寓話をとりまぜているが、主人公が豊田さんなのかな?と匂わせる作風なのだ。
(8)伝えたいことはわかる。勝ち組でない人たちがどう生活の中で折り合いをつけているかの葛藤を描いている。
(9)だから自分のような人に向けて書いてくれたのかなって、ちょっと思った。
(10)誰もが読みたい本ではないが、バンドマンにあこがれた人は読んでみたらいいんじゃないかな。
(11)自分がもしバンドマンを目指し続けていたら、この短編の主人公が遭遇するいろんな出来事にどう感じたか?という自問自答ができるから。