「桐島、部活やめるってよ」浅井リョウ著/吉田大八監督)
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- 作者: 朝井リョウ
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(1)映画と原作本と両方とも観た(読んだ)んですが、圧倒的に映画版の方が良い。
(2)原作本は、どうやら十代向けに書かれていて、背景の細かな描写が四十代のオッサンにはあまりピンとこないのだ。
(3)映画版は、四十代後半のオッサンが無理やり高校時代を思いだし、架空の町の架空の高校を舞台にした、不思議な高校生たちの話になっている。
(4)というか原作本にない話を無理やり押し込んでいて、そこが最高なのだ。
(5)映画版は、桐島というオトコが一体何者なのだ?というワクワク感を維持できている。そこが原作本とも違う。
(6)とくにブラスバンド部の演奏をBGMにしたクライマックスが最高!!!
(7)よくよく考えると、高校生の一人が部活を退部して、まわりがバタバタし始めるだけの話なのに、よくここまで膨らませたなーと思う。
(8)人気者がピラミッドの頂点で、人気者でないも奴が底辺というスクール・カースト制が物語りの軸になっているけど、人気者かどうかなんて人の本質とは全然関係ない!!!
(9)原作本はそのあたりの突っ込みが弱いけど、映画では見事に突っ込んでいる。そこが最も素晴らしいところ。
(10)映画秘宝の年間ベストを読み返してみたら、ほぼみんなが映画部目線でこの映画を観ているところがスゴイ!まぁワタシもですが。。。