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ピンチの後にチャンスあり!しかし人生ピンチの連続。まぁなるようになるかね。

フェイシズ/ジョン・カサヴェテス監督(1968)


2、3年前に外国人のゲイの方が主催するパーティに行ったことがあって、出席者はほとんど外国人で、そこで皆会話の前には初対面なので、自己紹介をする訳なんです。某外資系企業の日本社長(ゲイ?)が「マイ・ネーム・イズ・リチャード」と挨拶してくれた時に、何故かワタシ素っ頓狂なことに「ナイス・ネーム!」なんてリアクションしちゃったんです。その社長も「ホワイ?」とか質問しだして、またワタシもお酒入ってたから適当に「イギリスのプリンスが同じ名前じゃない?」なんて返答したら「それはチャールズだよ!」なんて即ツッコミ!もちろん英語で。かなり雰囲気悪くなりましたね、会話もゲーム・オーバーですよ。それからこの「ナイス・ネーム!」というタームはワタシの中でNGワードになりました。

とこらが、なんとびっくり!この映画にそのタームが出てくるんですよ!しかも「リチャード」さんに対しての「ナイス・ネーム!」が!しかも相当の酔っ払いが意味なくつぶやくセリフ!おぉー!できることならタイムスリップして、あの社長に「何故ならカサヴェテスの映画でそういうセリフが出てくるからだよ!」って言い直したい!

この映画ワン・シーンが異常に長くて、怒ったり、笑ったり、からかったりの会話と踊るシーンばかり。それがサイコーにイカシテル!できることならDVDじゃなく劇場で没頭しながら観たい、あのリチャードと一緒に。

以下解説です。
関係が破綻しかけている、ある中流アメリカ人夫婦の36時間の姿を描く人間ドラマ。監督・脚本は「こわれゆく女」のジョン・カサヴェテス。彼自身の私財を投入し、独立資本で3年間の年月をかけて製作された。撮影場所は彼の自宅、編集作業も彼の家のガレージで行われた。