(1)ダークナイト
(2)ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
(3)ノー・カントリー
おそらくこの3本は映画雑誌が選ぶベスト3にも入ってくると思います。
善と悪が戦って、善が勝つというステレオタイプの映画ではないです。どちらかと言うと悪にフォーカスされている物語。悪が何故こうも悪であり続けるのか、観客が思考を思い巡らせる展開。
3本とも理解できない行動をする怖ろしい人が出てきます。これは何の比喩かというと911のテロだろうと思います。アメリカ人を含む世界中の人々はあの事件以来、心の奥底に何が起きるか判らないという恐怖感を抱えています。テロに近い世界が映画として表現され、その怖さを感じながら、あの事件の事を思い出すのです。その不思議な感覚が、いつからか快感に近い感覚を持つことになっているのではないかと思われるのです。
次回は2008年ベスト邦楽で行きたいと思います。