- 作者:樋口 毅宏
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
(2)樋口毅宏氏の新作「ドルフィン・ソングを救え!」はSFモノだが、この新作を略すと「素っ頓狂で不思議だ!」
(3)以下あらすじ
時は2019年。
45歳、結婚経験なし、子どもなしのフリーター・トリコが、
人生に絶望して、睡眠薬をまるごとひと瓶飲んで自殺をはかる……。
意識を取り戻した先は、昭和の終わり、バブル期まっただ中の1989年の渋谷。
30年前にタイムスリップしたトリコは、
青春時代に好きだったバンド「ドルフィン・ソング」の解散を阻止すべく、奔走する!
トリコはドルフィン・ソング、島本田恋と三沢夢二のふたりを救えるのか?!
時代は彼女に、何をさせようとしているのか?
そして、最終的にトリコが行き着く先はいったい、どこなのだろうか?
(4)ネットで著者のメッセージを探したところ、こんな注意書きも。
ご丁寧にも、その後「フ○ッパーズ・ギ○ーに思い入れがある人は頭にくると思うので読まないで下さい!マジで読まないで!」とも。
(5)簡潔に評すると「40代のかつてフリッパーズ・ギター好き中年女子向けの甘いキャンディのような話」を中年男子がゲラゲラ笑いながら読むとコメディ!という感じ!!
(6)なぜ表紙が岡崎京子のイラストなのか?なぜ林真理子が帯文を書いているのか?なぜマガジンハウスから出版されているのか?すべて小説で答えてる!というスゴ技!
(7)前半の甘い気分の展開から後半は樋口氏得意技の性交、裏切りなどをタランティーノ節で回収する異常な展開!
(8)樋口氏の掌で踊らされ、楽しませてもらいました!樋口氏の小説の中でもエンターテイメント性が一番高い!と断言します!!
(9)続編「ラブ・アンド・ドリームふたたび」はいつ刊行か???
(10)蛇足ですが、本ブログのアクセス数ナンバー・ワン!は樋口氏の「愛される理由」の記事で、ナンバー・ツーは岡崎京子氏原作の映画「ヘルター・スケルター」の記事なんです!ワン&ツーが本作表紙イラストと著者繋がりなんです!!!
(11)次回はちょっとフリッパーズの思い出を語らせください。。。